「食事介助をうまくできるか不安」「誤嚥させてしまったらどうしよう」「嚥下障害のある方への対応がわからない」——この記事では、介護現場での食事介助の基本手順・コツ・嚥下障害への対応・よくある注意点を解説します。
目次
食事介助の前に確認すること
- 食事形態の確認:普通食・ソフト食・ミキサー食・きざみ食・ゼリー食——利用者ごとに指定された形態を必ず確認する
- とろみの有無・濃度:とろみの指示がある利用者には必ず適切な濃度のとろみをつける
- アレルギー・禁食の確認:配膳前に利用者のアレルギー・禁食事項を確認する
- 内服薬の確認:食前・食後・食中のいずれに服薬するかを確認する
食事介助の基本手順
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ①姿勢確認 | ベッドは30〜45度挙上、椅子座位は足底が床につく姿勢に整える | 姿勢不良は誤嚥の最大の原因。最優先で確認する |
| ②声かけ・環境整備 | 「お食事の時間ですよ」と伝え、テレビを消すなど食事に集中できる環境を作る | 食事に集中できない状況も誤嚥リスクを高める |
| ③一口量の確認 | スプーンに乗せる量は「スプーンの1/2〜2/3程度」が基本 | 一口量が多すぎると誤嚥リスクが上がる |
| ④ペースの調整 | 利用者が飲み込んだことを確認してから次を口に運ぶ | 急かさない。嚥下を目視・声かけで確認してから次へ |
| ⑤水分補給 | 固形物と水分を交互に提供する | 水分でのどを潤しながら食べると誤嚥しにくい |
| ⑥食後の口腔ケア | 食後30分以内に口腔ケアを実施する | 食後すぐ臥床させない(30分は座位保持) |
誤嚥予防のポイント
- 姿勢:頸部前屈(あごを引いた状態)が誤嚥を防ぐ基本姿勢。頸部後屈は気道が開いて誤嚥しやすくなる
- 食事形態:嚥下機能に合った食事形態(とろみ・ソフト食など)を医師・言語聴覚士(ST)の指示に従い選択する
- 食事環境:テレビ・会話などの刺激を減らし食事に集中できる環境を作る
- 口腔ケア:食前の口腔体操(パタカラ体操など)で嚥下機能を準備する
誤嚥・窒息が起きたときの対応
- 食事を中止し、利用者の呼吸・意識を確認する
- 咳ができている場合は咳を促す(気道を自分でクリアできる)
- 意識がある・咳ができない場合は背部叩打法(背中を強く叩く)を実施
- すぐに看護師・施設長に報告する
- 意識がない・呼吸がない場合は救急要請+AEDの準備
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まとめ
- 食事介助前に食事形態・とろみ・アレルギー・服薬を必ず確認する
- 姿勢・一口量・ペースの3つが誤嚥予防の最重要ポイント
- 誤嚥が起きたら食事中止→呼吸確認→背部叩打→看護師報告の順で対応する
- 食後30分は座位保持・口腔ケアの実施が誤嚥性肺炎予防に直結する

