「口腔ケアを嫌がる利用者さんへの対応がわからない」「正しい口腔ケアの手順を知りたい」「義歯(入れ歯)のケアはどうすればいい?」——この記事では、介護現場での口腔ケアの重要性・基本手順・嫌がる利用者への対応・義歯ケアを解説します。
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目次
口腔ケアがなぜ重要なのか
口腔ケアは単に「歯をきれいにする」だけではありません。誤嚥性肺炎の予防・摂食機能の維持・全身の健康状態の管理に直結する重要なケアです。
- 誤嚥性肺炎の予防:口腔内の細菌を減らすことで、唾液と一緒に細菌が気管に入るリスクを大幅に低減できる
- 食欲の維持:口の中が清潔で潤っていると食事がおいしく感じられる
- 嚥下機能の維持:口腔体操(パタカラ体操など)で嚥下に必要な筋肉を鍛えられる
- QOLの向上:口の中が清潔だと会話しやすく、社会参加への意欲が高まる
口腔ケアの基本手順
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ①姿勢確認 | 座位またはベッドを30度以上挙上する | 誤嚥予防のため仰向けのまま行わない |
| ②うがい(できる場合) | 口の中を軽くゆすいでもらう | できない場合はスポンジブラシで口を湿らせる |
| ③歯磨き | 歯ブラシで歯・歯肉・舌を磨く | 力を入れすぎない。歯肉をやさしく磨く |
| ④口腔内の清拭 | スポンジブラシで粘膜・舌・頬の内側を拭く | 口腔内の細菌・食べかすを取り除く |
| ⑤うがい・拭き取り | うがいができる場合はうがい。できない場合は口腔内の水分を吸い取る | 口腔内に水分が残ると誤嚥のリスク |
| ⑥保湿 | 口腔保湿剤(リップや保湿ジェル)で口腔内・口唇を保湿する | 乾燥は粘膜のダメージ・感染リスクを高める |
歯磨きを嫌がる利用者への対応
| 嫌がる理由(推測) | 対応のポイント |
|---|---|
| 口の中に触れることへの不快感・恐怖 | まず「お口の中を見せてください」と優しく声をかけ、急に触れない |
| 「自分でできる」という意識(認知症) | 「一緒にやりましょう」と声かけして、自分で磨いてもらってから仕上げ磨きをする |
| 歯ブラシの感触が嫌 | やわらかい歯ブラシ・スポンジブラシに変える |
| タイミングが悪い | 食後すぐ・眠い時間を避ける。機嫌が良い時間帯を選ぶ |
義歯(入れ歯)のケア
- 食後は必ず外して洗う:流水下で義歯用ブラシを使って洗う(歯磨き粉は使わない・傷がつく)
- 就寝時は外して義歯洗浄剤に浸ける:乾燥させると変形するため必ず水・洗浄液に浸ける
- 義歯ケース・洗浄液に名前を書く:施設では紛失・取り違えが起きやすいため必ず名前を書く
- 義歯を外した後は口腔内も清拭する:義歯を外しただけでは口腔内の細菌は残っている
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まとめ
- 口腔ケアは誤嚥性肺炎予防・食欲維持・嚥下機能維持・QOL向上に直結する重要なケア
- 基本手順は姿勢確認→うがい→歯磨き→清拭→保湿
- 嫌がる利用者には理由を推測して声かけ・道具・タイミングを工夫する
- 義歯は食後に外して洗い・就寝時は洗浄液に浸ける。名前の記入を忘れずに

