「介護施設で利用者の誕生日会を企画することになったけど、どんなことをすれば喜んでもらえるの?」
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、私が働いていた施設で利用者に喜ばれていた出し物を2つご紹介します。
似顔絵と日頃の感謝のお手紙のプレゼント
まず最初にご紹介するのは、誕生日を迎える利用者の似顔絵と手書きの手紙のプレゼントです。
鉄板かもしれませんが、手書きだとその分気持ちがこもっているという印象が残ります。
手紙には、日頃の感謝の気持ちを自分の言葉で綴りましょう。
シンプルなプレゼントではありますが、利用者の方からは素直に喜んでもらえることが多いので、他に特別なイベントは必要ありません。
余裕があれば、途中や最後に記念撮影を追加するくらいで十分です。
好きな食べ物だけの料理
次のおすすめなのが、誕生日を迎える利用者の方の好物だけの料理です。
カニが好きな方ならカニづくし、いくらやウニが好物という方には、いくらやウニを使った料理など。
自分の家でいつでも自分の判断で自分の好きな物を食べることができる方々にとっては、あまり特別感はないかもしれません。
しかし、介護サービスを目的とした介護施設に入っている利用者は、ほぼ全員毎回決まったものを食べて過ごし、好きなものを利用者自身の判断で好きな時に食べることができないという生活を送っています。
そのため、「自分が好きな物が好きなだけ食べられる」という誕生日イベントは大変喜ばれます。
ただし、施設側の協力も必要になりますし、準備も大変にはなります。
利用者の家族を呼ぶのもおすすめ
誕生日には、可能な限り利用者のご家族と一緒に過ごすようにする、ということも考えましょう。
もちろんご家族もお仕事をされていたり、忙しいことでしょう。
それでもその場に一緒に祝ってくれるご家族がいるのといないのとでは全然違います。
その日はどうしてもご家族が来ることができない、という場合もあるでしょう。
そんな時は、例えば誕生日の1日だけに拘るのではなく、多少前後しても問題ありません。
多少前後しても一緒に祝ってくれるご家族がいらっしゃる方が利用者も喜ばれます。
利用者の希望を直接聞いてもOK
手書きの手紙や好きなものだけ料理は毎年行ってもほぼ喜んでもらえる鉄板ネタではありますが、毎年同じというのはマンネリ感があって飽きられちゃうかも・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな場合は、利用者に何がしたいか直接聞いてみるというのもアリです。
直接聞いてみることで新しい発見があるかもしれませんし、汎用性があれば他の利用者にも喜んでもらえる新しい誕生日イベント企画につながります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は介護施設の誕生日会で利用者に喜ばれる出し物企画をご紹介しました。
利用者が多く人手が足りない特養などの施設の場合は、誕生日とはいっても1人の利用者にばかり手をかけてはいられないよという状況もあるかもしれませんが、誕生日は誰にとっても年に1回の特別な日なので、できる範囲でお祝いをするようにしましょう。
どうしても時間がとれないなら、メッセージカードに手書きのメッセージを一言書いて渡すだけでもいいと思います。
また、誕生日イベント中に気をつけたいのが、途中から介護職員だけで会話が弾んでしまって利用者がほったらかしになっているような状況を作らないということです。
主役はあくまで誕生日を迎える利用者ですから、最初から最後まで、しっかり利用者と楽しく会話をするようにしましょう。